初日山 常光寺 臨済宗南禅寺派

行事・催事案内

春の催事

大般若会(八尾地蔵お練供養)

河内音頭で有名な常光寺のもう一つの伝統行事が、春の風物詩として人々に親しまれている大般若会です。
毎年四月に行われ、境内に特別にしつらえた長さ50m、高さ2mの回廊を、赤青鬼・閻魔大王・七如来・地蔵菩薩の面をつけた人や、僧侶、稚児が練り歩き、地獄極楽絵巻を今に伝えています。

大般若経を転読し、地蔵菩薩による厄払いをして、家内安全・町内繁盛を祈る儀式で、明治の末に始まり、戦争で一時中断しましたが、戦後すぐに復活しました。

稚児が散華でまきちらす蓮華を模った紙や地蔵講の人たちがまく餅を見物人が歓声を上げ、争って奪い合う光景が見られます。従来、大般若会は、地蔵菩薩の命日である4月24日に行われていましたが、近年は4月最終日曜日に行っております。

  • 親鸞

    親鸞
  • 稚児

    親鸞
  • 小坊主

    親鸞

常光寺の春の風物詩である「大般若会(八尾地蔵お練供養)」では、毎回、親鸞、稚児、小坊主に扮してお練供養に参加するお子様の申し込みを受け付けております。
近年の開催日については下記をご確認ください。また、申し込みは先着順となります。参加について詳しくはページ下部よりお問合わせください。

大般若会(八尾地蔵お練供養)開催日

毎年4月最終日曜日午後3時より開催(予定)

2023年 4月30日

申し込み締め切り 4月23日

2024年 4月28日

申し込み締め切り 4月21日

2025年 4月27日

申し込み締め切り 4月20日

2026年 4月26日

申し込み締め切り 4月19日

※開催の日時については予告なく変更する場合がございます。

お稚児さん申し込みは
お気軽にお問い合わせください

TEL.072-922-7749

お稚児さんの申し込みは定員60名です。

夏の催事

山門施餓鬼会(八尾地蔵盆踊り)

常光寺と河内音頭

  • 河内音頭 河内音頭の風景
  • 河内郷土では、地蔵盆が近づく頃から各地で河内音頭が開催されます。
    これは、古来より仏教では死者の追善法要のため寺の境内で僧侶や信者が集まり念仏踊りが催されたことに由来します。
    それが時代の変還につれ、仏教的儀式より一般庶民の娯楽として馴染み深く発展したものと推察されます。

    古来常光寺は、聖武天皇の勅願により僧行基が全国に築いた25苗壇の一寺であります。また弘仁時代には、参議小野篁が地蔵菩薩の尊容を当寺の本尊として奉安したことから、毎年、地蔵盆に念仏踊りが開催されるようになったと思われます。
    室町時代に当時の荒廃せる伽藍を再興するに当たり、足利三代将軍義満が大いに尽力されたことから、造営材木を運搬する大衆は作業に一層力を注ぎました。京から淀川、大和川を経て当寺まで運搬した際、指揮者たる音頭取りに呼応する運搬者の掛け声が流し節の「木遣り音頭」となり、そして従来の念仏踊りと一体となって、八尾の流し音頭の原初になったと伝えられています。

    昭和初期に当地区の音頭取り有志が「流し節正調河内音頭」としてSPレコードに吹き込み、「河内音頭」と初めて表示して以来、流し音頭も一様に「河内音頭」と呼称されるようになりました。いずれにしても「流し節正調河内音頭」は、河内地方で踊られる音頭の中でも最古の音頭といわれる所以であり、物語口説き調音頭、踊り、囃子しかも鳴り物も太鼓のみという実に悠長で古風な形式を有するもので、これを永く後世に伝承するため保存会が組織され、活動されています。
    この「流し節正調河内音頭」は、平成8年に環境庁の「残したい日本の音風景100選」に選ばれています。

    流し節音頭を聞く

    ※音楽が再生されます。音量にご注意ください。

常光寺「地蔵盆踊り」

  • 地蔵盆踊りは、毎年8月23・24日の2日間、夜7時から9時の間、流し節正調河内音頭による盆踊りが行われ、9時からは現代調の新河内音頭に変わり、11時まではにぎやかな唄と踊りとなっている。
    以前は、地元の人が総出で夜通し唄い踊って楽しんでいたが、今ではそれが無くなり、また、昔は「囃子」は踊り子さんが声を出していたが、今ではそれもほとんど無くなり、櫓の上での「囃子」ぐらいになっている。
    常光寺に唄い継がれてきた「流し節」は、昔から地元の人が中心となり、音頭をとり踊られていたので、別名「西郷節」とも言われていた。
    「流し節」というのは、口説きといって音頭の文句を続けていき、物語を流れるように語ることからその名が付いている。
    現在唄われている音頭は、「崇禅寺馬場の仇討ち」、「俊徳丸」、「悲恋お久籐七物語」、「網島心中」、「八尾地蔵霊験記」、「八尾地蔵通夜物語」等であり、「流し節正調河内音頭保存会」で継承している。

  • 地蔵盆踊り
崇禅寺馬場の仇打ち 約15分 摂津国の崇禅寺の馬場で、末弟の仇打ちを試みた兄弟が、返り討ちにあった事件を題材とした物語
俊徳丸 約23分 摂津国の崇禅寺の馬場で高安の長者の息子俊徳丸の流浪物語
悲恋お久籐七物語 約20分 主人の娘と奉公人の悲恋物語
網島心中 約25分 紙屋治兵衛と小春の心中物
八尾地蔵霊験記 約16分 八尾地蔵と閻魔王との関係を題材とした物語
八尾地蔵通夜物語 約16分 安産霊験に名高い八尾地蔵尊と藪医者を題材とした物語

常光寺「流し節音頭」の特徴

  • 音頭はゆっくり、優雅で落ち着きがなければならない
  • 踊りもしなやかにゆったりと踊らねばならない
  • 音頭取り・囃子・太鼓の3つが一体となり、踊り子さんと合わない音頭は駄目
  • 上記のことから、古い伝統を重んじ、自分勝手に節回しを変えることなど強く禁じられている

戦前の地蔵盆踊りの風景

境内の中央に3間(幅5m四方)ほどの櫓を組み、四方の柱に青竹を立て、笹の枝に色提灯を吊り下げ、お寺の門前には露天店が立ち並び、芝居小屋やからくり小屋が建てられ、大声でお客を呼び込んでいた。

また、お寺の本堂では施餓鬼法要が営まれ、老若男女の浴衣姿の参拝者で賑わい、音頭取りはマイクでなく肉声で音頭を取られていたので、近所の家の迷惑も無く、夜どうし踊られていた。

特にうまく唄われた音頭取りには、2mの御幣が贈られ、その他の人々には商品としてバケツやシャク、ザル等日用品が与えられた。

山門施餓鬼会(八尾地蔵盆踊り)開催について

24日午後4時からは施餓鬼供養が行われます。

近隣には駐車場がございませんので、公共機関をご利用してお越し下さい。

冬の催事

大晦日 除夜の鐘つき

  • 常光寺では毎年12月31日の大晦日に、煩悩祓い、皆様の健康、世の平安を祈念し、除夜の鐘つきを行っております。
    人間の心の中には、百八の煩悩あるとされています。
    それを一つ一つ打ち消しながら、行く年の煩悩を洗い、来る年の光明を願おうではありませんか。

    毎年大晦日12月31日  午後11時30分より打ち始め(約40分間)
    尚、午後11時より先着108名様に開運福餅授与の整理券を配布。